「九重桜」の意味するもの  『常照皇寺』
京北の静かな山里にある常照皇寺を訪れる人々の多くは、国の天然記念物の「九重桜」がお目当てと思える。この紅枝垂れ桜は樹齢650年以上の古木で、南北朝時代に光厳天皇を慰めるために、皇弟・光明天皇が持参し、一緒に手植えをしたと伝わる桜である。然し方丈の南にある「御車返しの桜」(一重と八重が一枝に咲く)・・
Updated Date : 2021-04-15 21:00:49
Author ✎ 京都再発見
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と間違えやすいので注意をしたい。 「九重」は宮中を意味し、花びらが九枚あるわけではない。さらに庭の奥には、御所から株分けをしたとされる「左近の桜」もあるので、これら三名桜の特徴を見比べながら鑑賞されることをお勧めしたい。
常照皇寺の勅使門と桜(撮影日2021年4月11日)
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九重桜(国指定天然記念物)の石標
早くも葉桜に姿を変えていた。近年は花を付ける枝が僅かで後方に、二代目の樹が植えられている(撮影日2021年4月11日)。
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九重桜の古木(周囲4.4m、樹高10m、枝張り20m)
巨木の幹に大きな空洞ができて枯れ死が懸念されている。(撮影2012年4月)
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常照皇寺
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135.6855161548608
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35.2009272,135.6855161548608,0,0,0
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