謎解きシリーズ(その1)~『金扇・追悼碑の行方を追って』
歴史の宝庫ともいえる京都には、2023年の大河ドラマにゆかりの東照宮がある。家康の死後「黒衣の宰相」と呼ばれた以心崇伝が南禅寺の塔頭・金地院の敷地に建てたのだが、問題は東照宮の拝殿にある金扇である。これは何を意味するものか調べてみると戊辰戦争の戦死者を弔う追悼碑の頂上にあったものだ(本文へ続く~
Updated Date : 2023-01-23 16:10:37
Author ✎ 京都再発見
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史料をひも解くと、石碑の本体は行方不明のままである。歴史的に貴重な遺蹟が失われたとすれば誠に残念なことである。
金地院の東照宮の拝殿にある金扇
これは元伏見奉行所の東側にあった追悼碑の碑上に掲げられていた徳川金扇馬印である(次の写真を参照)。
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元伏見奉行所の東側にあった当時の石碑
史料によれば昭和終戦後に撤去され、御香宮や地元の議員らが適地に移転すべく務めたが、遺族会が石屋に売却した後で手の施しようがなかったという。また金地院も引き取り依頼の話はあったが、事情により金扇馬印のみ保管しているとのことである(碑文の記された石標も壁越しに垣間見ることができるのだが・・本体の部分のみが売却されたということか?次の写真を参照)。
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東照宮への参道から垣間見る石標
碑文は田辺太一(琵琶湖疏水の建設の立役者・田辺朔郎の叔父)の手によるものである。まじかで確かめたいのだが、寺側は石碑の建っているスポットの観覧を謝絶しているため現認できないのが現状である。
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東照宮
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伏見区東奉行町
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